アロマの生徒さんで、興味を持ったら徹底して知りたい学びたいというヒトがいる。
わたしは楽しいと思わない限り学びたいとは思わないけれど、おたく体質なので生徒さんの「精油に対する疑問」はとても興味があり調べたくなる。
そこで以前から気になっていた「青タン」に、なぜヘリクリサムが有効なのかを調べてみた。
●ヘリクリサム精油の作用に血液凝固阻止作用があるが、この作用を期待して使っている。
精油小事典によると血液が固まらないようにする作用と書いてあるが、今までの私と違いこれで納得はしない。
◆そこで血液が凝固するしくみ調べてみた。
止血にはビタミンKが関与していることは、生まれたばかりの赤ちゃんにこのシロップを飲ますこともあってご存じの方が多いと思いますが、ビタミンKは肝臓で作られる「プロトロンビン」の材料。
プロトロンビンがいくつかの過程を経て「フィブリン」になることで、止血作業が実行されますが、フィブリンにも「可溶性」と「不溶性」がある。
可溶性フィブリンがいくつも重なると不溶性フィブリンになり、不溶性フィブリンが網を作ることで血球がからみ合い、血餅(フィブリン網に赤血球がからまったもの)をつくる。
血小板により血餅が縮むことで傷口が引き寄せられ止血が完成する。というのが止血のしくみのようです。
わたしが知りたかったのは、ヘリクリサム精油のどんな成分がどのように作用するのかということです。
これにはβ-ジオンという成分が関与していました。
可溶性フィブリンが重なり合い、不溶性フィブリンを形成することを阻止すのがβ-ジオンの働きのようです。
これらのことから、血餅ができず血液が固まらないというのがヘリクリサムの青タン緩和のしくみだと思いました。
わたしのアロマの教室では、なぜ精油が〇〇作用を示すのかということを、からだのメカニズムを通して掘り下げていきます。
精油に○○作用があるから△△に期待できる。だけではアロマテラピーを安全かつ効果的に行うことができないと私は思います。
魔法の香りでアロマを学ぶと、健康維持のサポートのために、アロマをお仕事にしたいと思っているヒトに、必ずお役に立てると15年教室を続けてきて確信しています。
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