触れるケアで
アルツハイマー病を緩和
アルツハイマー病の方のケアに、
「触れる」と言う行為が良い
と言われているのは何故でしょう?
何となく良いイメージはあるものの、
何故良いのかを知っている人は
少ないように思います。
よく分らないけど、
触れる事は良い事だ。
って言われているから良いんだ。
と思って触れるのと、
きちんと理由が分かって
触れるのとでは、
結果が変わってきますので、
ぜひこの機会に関心を持って触れてください^^
まず、アルツハイマー病の患者さんは
徘徊や攻撃的な行動が目立ち
深刻な振る舞を起こすことがあります。
トリートメントをしてあげたいけど、
暴力を振るわれそうで怖い。
そんな風に思った方も少なくないと
思います。
アルツハイマー病の患者さんは、
一般の人よりストレスホルモンが
多くなっているため、
とても怒りっぽくなったり
イライラすることが多いんです。
通常ストレスを感じたら、
脳がストレスホルモンを減らすように
ブレーキを掛けますが、
アルツハイマー病の患者さんは
それができにくくなっています。
なぜでしょう???
海馬が関与しているからです。
海馬は、最近の記憶をとどめておく場所。
と認識されている方が多いと思いますが、
ストレスホルモンを減らす
お仕事もしています。
アルツハイマー病の患者さんは、
海馬が委縮していることで
ストレスホルモンにブレーキが
かかりにくくなっているんです。
けれどこのストレスホルモンを
「触れるケア」で減らすことが出来る。
![](https://mahounokaori.com/wp-content/uploads/2020/10/aroma-treatment-678x1024.jpg)
ということを、
アメリカの研究チームが発表しています。
優しく触れられると、
触れられた皮膚刺激が脳に届きます。
その刺激がC線維を刺激し、
心地よいと感じると、
脳は気分を安定させるホルモン
を分泌させ、脳の興奮が治まります。
脳の興奮が治まると、
ストレスホルモンの分泌も軽減します。
日本の緩和ケアでも、
「触れるケア」により
攻撃性の低下が71%になった。
という報告があります。
まずは、
●お顔を見て優しく微笑む。
●必ず正面から話しかける。
●決して怖い顔を見せない。
から始めてみて下さい。
「触れるケア」で
アルツハイマー病の方達が
人間らしい生活ができるように
お手伝いできることを願います。
〜〜魔法の香りからのお知らせ〜〜
●魔法の香りでは、
多根総合病院「緩和ケア病棟」での
ボランティアスタッフを募集しています。
※環状線「大正駅」下車。
京セラドーム大阪の横の病院です。
※毎月第三水曜日の
13:30~15:30までです。
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