精油の化学講座のご案内
アロマテラピーで必要な精油の化学について、順を追って楽しく学べるよう3部構成になっています。
- 入門編では、芳香植物がなぜ香りの成分を作り出すのかを紐解いていきます。
- 初級編では、精油の化学の骨格になる【テルペン系化合物】【芳香族化合物】【脂肪族化合物】について分子模型を使って学んでいきます。
- 上級編では、芳香分子一つ一つの構造式を見ながら官能基や異性体について掘り下げて学んでいきます。
(入門編)精油の化学に触れてみよう
精油の化学(入門編)について
この講座は、私がアロマの化学を学んできて「楽しい内容だ」と思ったところを厳選して、一つのテキストを作りました。
「原子」とか「分子」とか「有機化学」とか「官能基」という言葉はほとんど使いません。
そんなことより、どうして芳香植物が香りの成分を放つのか?
- 昆虫に食べられないように、その昆虫の天敵を呼び寄せるため。
- 他の植物の発芽成長を妨害するため。
- 足がない植物であるので、昆虫を引き寄せて子孫を増やすため。
などを知る方が楽しいです。
芳香植物からどのように精油を抽出するの?
- 水蒸気蒸留法
- 圧搾法
- 溶剤抽出法
実際に、水蒸気蒸留法で精油を取り出してみるのも楽しいです。
芳香成分は、芳香植物の中に存在する時はさほど強い力を持っていませんが、「精油」になると凝縮されているため、かなりの力を発揮します。
だから…、芳香植物の基礎の基礎から身につけることが大切です。
こんな方におススメ
- 香りの成分とはどんなものかを知りたい方
- 芳香植物にはどんな香りの成分が入っているのかを知りたい方
- 精油はどんな風に作り出されるのか知りたい方
- ハーブ・花・樹木の香りは、どんな香りなのかを知りたい方
- ハーブ・花・樹木の香りは、どんな作用があるのかを知りたい方
カリキュラム
- 芳香植物はなぜ精油を作るのか
- 精油の抽出方法(4種類)について(水蒸気蒸留法・圧搾法・溶剤抽出法・ガス抽出法)
- ハーブの香り(ハーブの香り成分と利きアロマ)
- 花の香り(花の香り成分と利きアロマ)
- 樹木の香り(樹木の成分と利きアロマ)
受講料&教材費
※教材費(テキスト代含む)は受講料に含まれます。
(初級編)単なる記憶から活かせる知識に変えよう
精油の化学「初級編」は…
そのまま丸暗記するのではなく、精油の特徴をしっかり読み取れるよう、活かせる知識に変えるのがこの講座の目的です。
こんな方におススメ
- 精油の化学を基礎から見直したい方
- テルペン系・芳香族・脂肪族の3つの骨格を理解したい方
- 手の数(結合手)を理解したい方
- 分子模型の使い方を知りた方
分子模型を使って、精油の化学に必要な原子「水素・炭素・酸素」を組み立てます。
コンピューター上の3Dモデルとは異なり、原子と結合を組み合わせて分子の立体構造を作ることで、分子の形を体感できます。
カリキュラム
- 香りを感じるしくみ
- 精油を蓄える組織・細胞
- 精油化学の基礎知識(原子の構造と手の数)
- 精油の化学に必要な原子紹介
- 精油の化学の基本骨格(テルペン系化合物、芳香族化合物、脂肪族化合物)
- イソプレンとベンゼン環を分子模型で作ってみよう
受講料&教材費
(上級編)自信をもって教えられるようになろう
精油の化学上級編について
アロマテラピーが好きだからアロマの先生になったけれど、精油の化学はどうも苦手…。
この講座は、アロマの講師として精油の化学を教えている方々へのサポート講座になります。
理解できていないまま伝えると、受講生様も理解できないまま進んでしまいます。
聞くのは一時の恥、聞かずは一生の恥!!
精油の化学を自信をもって教えられるようになりましょう。
こんな方におススメ
- 今更こんなこと聞けないと思う部分がある方
- どんな風に教えればいいのか悩んでいる方
- 官能基の意味が分からない方
- 芳香成分を化学的にとらえたい方
- 植物の生合成経路を理解したい方
「化学」というととても難しそうなイメージがありますが、【精油の分子の素顔】を覗くことで精油の化学が理解できるようになります。
わからないことをそのままにせず、しっかり理解してお伝えしましょう。
カリキュラム
- イソプレンの生合成経路
- (イソペンテニルピロリン酸からリモネン生成までの経路)
- 芳香族化合物の生合成経路
- 脂肪酸の生合成経路
- 体の機能に必要なイオン結合について
- 炭化水素と含酸素化合物について
- 精油に含まれる芳香性分類について(官能基)
- (アルコール類、フェノール類、エステル類、酸化物類…)
- 精油の中の異性体(幾何異性体、鏡像異性体)